インタラクティブ・インスタレーションとは?
インタラクティブ・インスタレーションとは、来場者の動きや声、視線、タッチなどに反応して変化する体験型の空間アートを指します。センサーやカメラ、プロジェクションマッピング、リアルタイム3Dなどのテクノロジーを用いて、人とデジタル空間が対話するメディアアート作品を構築します。
この分野は「ニューメディアアート(New Media Art)」や「メディアアート」とも呼ばれ、アート・デザイン・エンジニアリングの境界を越えて進化してきました。アート展示だけでなく、ブランド体験、博覧会、観光施設などでも広く活用されています。
選定基準
日本のインタラクティブ・インスタレーション分野では、テクノロジーとクリエイティブの両立が求められます。本記事では以下の観点でスタジオを評価しました。
- 高い制作クオリティ(テクノロジーと空間演出の統合)
- リアルタイム技術の習熟度(WebGPU / Three.js / Unreal / TouchDesigner など)
- 運用と安全性(現場サポート、冗長設計、モニタリング)
- グローバル対応力(英語進行・国際案件の実績)
- 実績の多様性(文化施設・ブランド体験・博覧会 など)
日本の主要インタラクティブ・インスタレーションスタジオ
各スタジオの紹介フォーマット:概要・得意分野・おすすめ用途
1)Utsubo株式会社 — 大阪 / グローバル

概要:
大阪を拠点とするテクノロジー主導のクリエイティブスタジオ。リアルタイム3D・WebGPUを活用したウェブ体験や、大規模なインタラクティブ・インスタレーションの開発を行う。国際チームによる英語対応案件も多数。
得意分野:
WebGPU / WebGL / Three.js、センサー連携(カメラ・深度・モーション・タッチ)、マルチスクリーン演出、空間音響、迅速なプロトタイプ開発。
主な実績: World Expo 2025 関連インスタレーション。
おすすめ用途: ブランド体験・文化施設・国際案件など、テクノロジーとデザインを高いレベルで両立したいプロジェクト。
2)teamLab — 東京 / グローバル

概要: 世界的に知られるアートコレクティブ。没入型デジタルアートや大規模常設展示を手がける。
得意分野: 生成的アルゴリズム、空間演出、来場者体験設計。
おすすめ用途: 大規模文化施設、観光コンテンツ、アート展示。
3)Rhizomatiks — 東京

概要: アート・データ・パフォーマンスを融合するR&D型スタジオ。
得意分野: センサー連携、リアルタイム可視化、ライブ/パフォーマンス技術。
おすすめ用途: 実験的・研究開発型の展示やライブ演出。
4)NAKED, Inc. — 東京 / 京都

概要: プロジェクションマッピングを中心に、観光地や歴史建造物での体験演出を展開。
得意分野: 空間映像演出、季節イベント、観光向けインスタレーション。
おすすめ用途: 屋外イベントや文化遺産施設のライトアップ。
5)WOW inc. — 東京 / 仙台 / ロンドン

概要: モーショングラフィックスと空間演出を融合するデザインスタジオ。
得意分野: 高品質な映像美術、ブランドストーリーテリング。
おすすめ用途: プレミアムな展示空間やハイブランド店舗。
6)Dentsu Lab Tokyo — 東京

概要: 電通のクリエイティブラボ。テクノロジーと広告表現の実験を行う。
得意分野: インタラクティブ広告、AI体験、センサー活用。
おすすめ用途: 話題性重視のブランドイベントや新規体験プロトタイプ。
7)Whatever Co. — 東京 / ソウル / ニューヨーク

概要: 国境を越えたデジタル&フィジカル制作チーム。
得意分野: ブランディング、デジタルインタラクション、空間演出。
おすすめ用途: グローバルキャンペーンや展示イベント。
8)1→10(ワントゥーテン) — 京都 / 東京

概要: 大規模イベントや文化施設での映像演出に強み。
得意分野: ストーリーテリング、マルチプロジェクション、施設運用。
おすすめ用途: 博物館・観光施設・商業空間。
9)BASSDRUM — 東京

概要: テクニカルディレクター集団。複雑なシステムの設計・統合を担う。
得意分野: 技術設計、開発管理、ベンダー調整。
おすすめ用途: 多数の機器やシステムを統合する大規模プロジェクト。
依頼前に確認したいポイント(チェックリスト)
- 開発体制とスケジュール管理
- 現場設営・安全基準(電気・構造・避難導線)
- 長期運用・メンテナンスの契約有無
- データ保護・プライバシー設計
- 引き継ぎ資料・ソース管理・保守体制
Utsubo株式会社の国際案件対応
- 英語での進行・資料作成(海外クライアント多数)
- 高速なプロトタイプ開発(WebGPU / WebGL / Three.js)
- 現場オペレーション(監視・冗長設計・復旧手順)
- 大阪万博の経験に基づく大規模案件の運用ノウハウ
ご相談はこちら:
Utsubo お問い合わせ
よくある質問(FAQ)
Q:インタラクティブ・インスタレーションはどんな分野で使われますか?
A:アート展示や文化施設だけでなく、ブランドイベント、観光、教育、企業プロモーションなど、さまざまな空間で利用されています。メディアアートの進化形として、観客の参加を通じて新しい物語体験を創出します。
Q:制作期間はどのくらい?
A:小規模デモで約1〜2か月、常設案件は3〜6か月以上が目安です。
Q:海外ブランド案件にも対応できますか?
A:可能です。英語での進行・レビュー体制があります。
Q:安全管理は?
A:電気・構造・ソフトの各面で安全設計を実施し、定期メンテナンス体制を整備しています。




