多くの創業者は同じ失敗を繰り返します。知人の紹介、見栄えのよいポートフォリオ、感じの良い営業電話、そして2週間後の契約。半年後にはサイトのリビルドが始まっています。
これまで何百件ものスタートアップからの問い合わせを評価してきた経験から、ひとつのパターンがはっきり見えています。良いサイトを手に入れる創業者は、契約前に必ず同じ5つのことをやっています:きちんとしたブリーフを書く、営業に出てきた人物ではなく実働メンバーを評価する、契約書のIP・著作権条項を読む、過去のクライアントに「気まずい質問」をする、予算レンジを最初から開示する。
この記事は、明日にでも3〜5社に送れるRFPテンプレート(コピペ可)と30項目のチェックリストです。制作会社側の視点で書いています。何を見ているのか、創業者が見落としがちな点はどこか、そして何があったら断るべきかを率直にまとめました。
この記事の対象: プレシード〜シリーズAのスタートアップ創業者、初めて制作会社に発注するCMO、ベンダー評価を任された技術系コファウンダー。予算 200万〜1,500万円、納期8〜24週間が目安。
キーポイント
- 評価の軸は 8つ:ポートフォリオの実情、技術選定、チーム構成、進行プロセス、料金体系、契約条項、リファレンス、ローンチ後体制。
- ポートフォリオの見栄えはあてにならない。実働メンバーが誰かを必ず聞く。営業のシニアパートナーと、納品するジュニアでは品質が大きく変わる。
- Webflow、フルスクラッチ、ヘッドレスは、どれが正解かではなく、ステージへの適合で判断する。プレシードなら200万円のWebflowが800万円のNext.jsより成果を出すことが普通にある。
- IP・ソースコードの所有権は契約書で明文化する。「成果物・ソースコードはすべて最終支払い時にクライアントへ譲渡」「Work-for-Hire 契約」が安全な既定。
- 予算の透明性で評価サイクルが半分になる。予算レンジを開示するほど、提案の精度が上がる。
- 記事末のRFPテンプレートをコピペして3〜5社に送るだけで、業界の8割の発注先よりまともなRFPになります。
1. ポートフォリオ評価:見栄えの裏側を見る
どの制作会社のポートフォリオも見栄えはします。それが仕事だからです。表面の奥を見ます。
1-1. ステージで仕分ける
ポートフォリオを「自分の好み」ではなく「当時のクライアントのステージ」で並べ直します。
- シード期向けサイトは、速く、削ぎ落とされ、出荷可能であるべき。シード期事例なのに2,000万円規模の作り込みばかりなら、スコープをコントロールできない会社の可能性が高い。
- シリーズA以降のサイトは、情報密度・コンバージョン構造・コンテンツ運用の仕組みが見えるべき。シリーズAなのに「会社案内サイト」レベルなら、PLG/PMM視点が弱い。
聞くべき質問:「自分と同じ予算・納期で進んだ案件を3つ挙げてください。それぞれ誰がリードしましたか?」
1-2. シニア営業 vs ジュニア実働の見抜き方
優秀な制作会社ほど、シニアパートナーが営業し、ジュニアが実働します。これ自体は悪くありませんが、自分がどちらのモードを買っているかを必ず把握します。
直球で聞きます:「いま見ているこの案件、デザインとエンジニアリングは具体的に誰でしたか?私の案件には来てもらえますか?」
良い回答は具体的な氏名。悪い回答は「弊社チームです」。
1-3. ライブサイトのストレステスト
候補会社が直近で作ったクライアントサイトを3つ、Chrome DevTools で開きます。
- Lighthouse スコア(Performance / Accessibility / SEO)
- 360px幅でのモバイル表示
- 問い合わせフォームが実際に動くか
- 公開1年後でも稼働しているか
自社ポートフォリオサイトでCLS悪化や問い合わせフォーム停止が起きているなら、あなたのサイトも12ヶ月後はそうなります。
2. 技術選定:Webflow・フルスクラッチ・ヘッドレスをステージで見る
最大のミスは、「サイト」ではなく「技術スタック」を買ってしまうことです。
2-1. ステージ × スタック対応表
| ステージ | 適合度の高い構成 | 過剰になりやすい構成 |
|---|---|---|
| プレPMF・LPメイン | Webflow / STUDIO / Framer | フルスクラッチ Next.js |
| プレPMF・LP + ダッシュボードのプレビュー | Webflow + 静的MDXセクション | ヘッドレスCMSの導入 |
| シリーズA・コンテンツスケール | Astro / Next.js + Sanity / microCMS | Webflowでの大量運用 |
| シリーズB・多言語・A/Bテスト前提 | Next.js + ヘッドレスCMS + Optimizely相当のテストツール | シングルテナント構成 |
シード期の会社案内サイトに Next.js + GraphQL + Contentful 構成を提案されたら、必ず理由を聞きます。理にかなっている場合もあれば、単に「いつもこれを作っている」だけの場合もあります。
2-2. 「なぜこの構成か」を説明させる
候補会社全社に、平易な日本語で説明させます:
- なぜこの構成が私のステージとチームに合うのか
- 将来、社内ジュニア/フリーランスに引き継ぐとき何が課題になるか
- 2年目の運用コストはいくらか
- 来年A/Bテストを入れたいとき、何が壊れるか
明確に答えられない場合、その制作会社は「自社の得意」を売っているだけです。
2-3. パフォーマンス・SEO は前提条件
2026年時点では譲れません:
- Core Web Vitals 目標値(LCP <2.5s、INP <200ms、CLS <0.1)を契約書に明記
- Schema 構造化データ、多言語サイトには hreflang、サイトマップ自動生成
- 画像最適化(WebP / AVIF、レスポンシブ画像)
体制側の判断軸については、社内開発・制作会社・フリーランスの比較ガイドも参考にしてください。
3. チーム構成:実際に一緒に仕事をするのは誰か
組織図のほうが、ケーススタディよりも雄弁です。
3-1. 確認すべき5つの役割
候補会社に、自分の案件で各役割を担う人物名を出させます:
- ストラテジスト/アカウント担当 — ゴールをスコープに翻訳する
- デザイナー — 実際に手を動かす
- エンジニア — 出荷するコードを書く
- PM/プロデューサー — 納期と意思決定の障害除去
- QA/DevOps — ローンチ直前と引き渡し
500万円超の案件で2つの役割を一人が兼ねていたら、スコープが危ない。逆に300万円の案件に8人体制だったら、お金がオーバーヘッドに消えます。
3-2. 内製 vs 外注(協力会社)
会社によってはデザインまたはエンジニアリングを外注します。開示されていれば問題ありません。聞くべきは:「この役割で外注はありますか?どの会社ですか?」
時差のある外注チームを挟むと、納期は20〜40%伸びます。最初から織り込んで予算化します。
3-3. あなたが居ないときに動く人
すべての打ち合わせには出られません。「自分が不在のとき誰が進行するか」「その人の意思決定権限はどこまでか」を確認します。500円程度の判断にも「創業者に確認してから」と返してくる体制では、何週間も無駄になります。
4. 進行プロセスと連携:非同期、定例、引き渡し
制作会社のコミュニケーションスタイルが、あなたの稼働時間を決めます。
4-1. 非同期 vs 同期のリズム
確認します:
- 日次の Slack / Linear 更新か、週次の進捗ミーティングか
- 意思決定ログは Notion / Linear / メールのどこか
- リスク発生時にエスカレーションする人は誰か
良い回答は具体的なツール名と運用方法。悪い回答は「進めながら決めましょう」。
4-2. フィードバック速度
創業者は「フィードバックを溜めて一気に返す」ことで案件を壊し、制作会社は「全部の意見を取り込もうとする」ことで案件を壊します。最初に決めておきます:
- スプリントごとに2回のフィードバック窓を設定
- デザインへのコメントは Figma に集約(Slackに散らさない)
- 創業者側のフィードバックSLA:48時間以内
- 最終承認者は1名(通常は創業者、CMO の場合もあり)
4-3. ドキュメンテーションの質
匿名化された過去事例で、以下のサンプルを見せてもらいます:
- ブリーフへの返答
- 変更履歴・意思決定ドキュメント
- 引き渡し用 README
サンプルが出せない場合、混沌とした成果物を引き継ぐことになります。
5. 料金体系:固定見積・タイム&マテリアル・リテーナー
価格そのものより、料金モデルのほうが重要なケースが多くあります。
5-1. 固定見積(Fixed-Bid)
スコープが明確な案件向け(既存サイトリニューアル、LP)。リスクは制作会社側にあるため、15〜25%の予備工数が乗ります。変更注文(Change Order)条項は必ず読み込みます。
5-2. タイム&マテリアル(T&M)
スコープが流動的な案件向け(Webアプリ、継続的な改善)。時間ベースまたはスプリント単位で請求。リスクはクライアント側。上限金額(NTE)と週次バーンダウンレポートで必ず封じ込めます。
5-3. リテーナー(月額固定)
ローンチ後の継続関係向け(コンテンツ運用、A/Bテスト、グロース実験)。週2〜4日相当のキャパシティで月額50万〜200万円が一般的。
5-4. ハイブリッド
スタートアップに最も現実的:v1ローンチまでは固定見積、ローンチ後にリテーナーへ移行。移行条件は事前に明文化します。
予算帯の全体像はWebサイト予算ガイドも参照してください。
6. 契約書のレッドフラグとIP/ソースコード所有権
ここで創業者が最も損をします。
6-1. IP・ソースコードの所有権
既定値はこうあるべきです:Work-for-Hire 契約、最終支払い時に成果物・ソースコードを完全譲渡、案件期間中はリポジトリをエスクロー。
以下はレッドフラグ条項です:
- 「再利用可能なコンポーネントの権利は制作会社が保持」 — 曖昧で、サイトの半分を含みうる
- 完全譲渡ではなく「クライアントに使用権を許諾」 — 自社サイトを借りている状態
- ソースコードに関する記述がない — ビルド成果物しか渡されない可能性
- 「制作会社のインフラでホスティング」かつ移行条項なし — ロックイン
6-2. 解約条項
きれいに離れられるようにしておきます:
- 任意解約(30日前通知)が可能
- 未使用の固定見積予算はプロレータで返金
- 解約後14日以内にリポジトリ・アセットを引き渡し
- 既納品分への遡及請求条項なし
6-3. スコープ変更の運用
すべてのプロジェクトは変わります。契約書には:
- 変更注文の発動しきい値(例:4時間超の変更は書面化)
- 変更注文の時間単価と上限
- 変更注文への返答SLA(例:3営業日以内)
6-4. 責任・秘密保持
- ディスカバリー前に相互NDA
- 賠償上限は妥当な範囲(通常、支払額相当)
- 創業者個人保証は不要
7. リファレンスとケーススタディ:過去のクライアントに聞くべきこと
リファレンスを取らない創業者がほとんどです。取った人だけが、評価プロセスで最も価値ある情報を得ます。
7-1. 「3社」教えてもらい、「2社目以降」と話す
候補会社は最も熱心な2クライアントを出してきます。3社お願いし、3番目のクライアントと話してください。控えめな分、現実が見えます。
7-2. リファレンス先に聞く5つの質問
- 「制作会社が期待を超えた点はありますか?」 — 強みのキャリブレーション
- 「案件で揉めた局面はありましたか?どう対応されましたか?」 — 失敗時の対応
- 「営業時のメンバーと、実働メンバーは同じ人物でしたか?」 — Bait-and-Switch の検出
- 「契約前に知っておきたかったことは?」 — 最重要質問
- 「もう一度お願いしますか?どんな案件なら?」 — NPS+ニュアンス
質問2を回避された場合、案件は荒れたが言いたくないサインです。
7-3. ローンチ後リアリティチェック
リファレンス先に:「ローンチ90日後の対応速度はどうでしたか?」と聞きます。多くの制作会社は支払い完了後に消えます。消えない会社を選びます。
8. ローンチ後:SLA、保守、社内引き渡し
ローンチは簡単な部分です。価値が出るのは2年目以降です。
8-1. 保守 SLA
明文化します:
- 重大バグの一次対応時間(目標:4営業時間以内)
- 軽微バグの修正期限(目標:5営業日以内)
- 依存パッケージのパッチ更新頻度(目標:月次)
- 監視・オンコール体制(または「オンコールなし」を明示)
8-2. 社内引き渡し
将来、社内エンジニアを採用したとき、引き渡しコストでサイトが資産になるか負債になるかが決まります。要求すべきもの:
- アーキテクチャ README(5ページ以内、シニアエンジニア向け)
- コードベースのウォークスルー動画(30分以内、Loom等)
- 依存パッケージは最新で、放置パッケージなし
- 整然としたコミット履歴
- DNS/ホスティング/CMS/アナリティクス/エラー監視の認証情報・アカウントの完全移管
8-3. コンテンツ・グロースのキャパシティ
ローンチ後に制作会社が消えると、サイトを伸ばすチームが居なくなります。次のいずれかにします:
- キャパシティ上限つきリテーナーを契約
- 「有償スコープ拡張への返答は5営業日以内」を契約に明記
- 案件中に社内チームをトレーニングし、自走できるようにする
9. 創業者向けRFPテンプレート(コピペ可)
下記をコピーし、ブラケット部を埋めて、3〜5社に送ります。返答期間は2〜3週間与えます。
やるべきこと: 完成版を Notion / Google Docs に保存し、共有リンク1本で送ります(添付ではなく)。誰が開いたかを追跡できます。
[ここに記入済みRFPを貼る]
評価してください:
- ゴールは具体的かつ測定可能か?
- スコープは見積もりに足る粒度か?
- 予算レンジは明示されているか?
- 制約(スタック・IP・納期)は明記されているか?
- 制作会社が「想像で埋める」ことになる重要情報の欠落は?
具体的な修正案を提示してください。
Web制作RFP — [プロジェクト名]
1. 私たちについて
- 会社名:[Name]
- ステージ:[プレシード/シード/シリーズA/シリーズB]
- 直近調達:[金額+日付]
- チーム規模:[N名]
- ICP(理想の顧客像):[誰が買っているか]
- 現サイト:[URL または「創業者がWebflowで自作」など]
2. 案件タイプ
- 新規マーケティングサイト
- マーケティングサイトの刷新/リブランド
- Webアプリのダッシュボード/プロダクトUI
- ABM/有料広告向けLPシステム
- EC/プライシングポータル
- その他:[記述]
3. ゴールと成功指標
- 主目標:[例:6ヶ月でデモリクエスト2倍]
- 副目標:[例:エンタープライズ商談へのスケール感の演出]
- アンチゴール:[避けたいこと、例:汎用SaaSテンプレ感]
- KPI:[CVR、登録数、デモ予約、滞在時間等]
- ローンチ6ヶ月後の「成功」の姿:[記述]
4. スコープ
- 必要なページ/セクション:[Home, Pricing, Product, Use Cases, About, Blog 等]
- 主要機能:[検索、ゲートコンテンツ、マーケ向けCMS、多言語、A/Bテスト等]
- 連携先:[HubSpot, Segment, Stripe, Auth0, Algolia 等]
- スコープ外:[明示する。アプリ/社内ツール等]
5. ブランドアセット
- ブランドガイドライン有無:[有/無/一部]
- ロゴ・タイポグラフィ確定:[有/無]
- 案件内でブランド刷新も実施:[有/無]
- 写真・イラスト保有:[有/無]
6. 技術制約
- 希望スタック:[Webflow / Next.js / Astro / 指定なし]
- 必須要件:[Vercelホスティング/SOC2ベンダーリスト適合 等]
- 禁止事項:[WordPress、jQuery、SOC2に抵触する選定]
- 既存システム連携:[名称+ドキュメントリンク]
- パフォーマンス目標:[LCP <2.5s, INP <200ms, CLS <0.1]
- アクセシビリティ目標:[JIS X 8341-3 / WCAG 2.1 AA]
7. 納期
- 希望ローンチ:[Date]
- 確定締切と理由:[デモデイ/ラウンドクローズ等]
- 社内レビュー可能日:[週何日]
8. 予算
- レンジ:[下限] – [上限]万円
- 含まれるもの:デザイン・実装・コンテンツ移行・[ローンチ後1ヶ月サポート]
- 含まれないもの:[ストック写真ライセンス、継続リテーナー等]
9. 参考サイト(およびアンチ参考)
- 目指したいサイト:[URL 3つ+それぞれ理由1行]
- 避けたいサイト:[URL 2つ+それぞれ避けたい理由1行]
10. ステークホルダーと意思決定プロセス
- 最終承認者:[氏名・役職]
- 日々のコンタクト:[氏名・役職]
- 選定締切:[Date]
11. 提出
- 締切:[Date]
- 形式:[PDF / Notion リンク / Loom + ドキュメント]
- 送付先:[メールアドレス]
- 質問先:[メールアドレス+ Slack 等]
10. まとめ
良い発注をする創業者は、5つのことを違うやり方でやります:きちんとしたブリーフ、人物名でのチーム評価、契約レベルでの精査、構造化されたリファレンス、予算の透明性。どれも難しくはありません。だからこそ、やる人が少ない。
3〜5社にRFPを送り、同じチェックリストで全社の返答を採点します。チェックリストで勝つ会社は、提案書が一番派手な会社ではなく、こちらのスコープに対してより鋭い質問を返してくる会社です。
候補リストづくりには、アジアの優れたクリエイティブエージェンシー2026、大阪のクリエイティブWebスタジオもあわせて、プレミアムサイト予算ガイドとこのチェックリストをセットでお使いください。
11. Utsubo について
Utsubo は大阪のクリエイティブスタジオです。SaaS・ホスピタリティ・文化施設・コンシューマーブランドのために、本番運用に耐えるWeb体験を設計・実装しています。マーケティングサイト、プロダクトUI、Three.jsやWebGPUを活用したインタラクティブなWebインスタレーションまで対応します。JR西日本、大阪・関西万博 2025 関連プロジェクトの実績があります。
私たち自身も、上記のようなRFPを受け取る側です。直接ご一緒しない創業者にも、まともなプロセスでベンダー選定をしてほしいという思いでこのガイドを書きました。
12. ご相談ください
資金調達のシグナルづくり、コンバージョン最適化、スケール感の演出など、デザインに「実務」を期待するマーケティングサイトやプロダクトUI を構築中ですか?プレシードのLPからシリーズBのプロダクトサイトまで、創業者・CMO とご一緒しています。
パートナーシップをご検討中なら、プロジェクトについてお話しましょう:
- 何を構築しているか、どのような制約があるか
- ステージと予算に対してどの技術アプローチが適切か
- 私たちが実行をお手伝いするのに適したパートナーかどうか
メールをご希望ですか? contact@utsubo.co
13. 送信前チェックリスト
RFP送付前に確認:
- ステージ・調達状況・チーム規模を正直に記載
- 主目標を測定可能な成果として定義
- スコープを「具体的なページと機能」で記載(雰囲気で書かない)
- 連携先・既存システムを明記
- 予算レンジを記載(上限ではなく幅)
- 最終承認者と日々のコンタクトを指名
- 既存ブランドアセットがあれば添付・リンク
- 参考サイト3つ、アンチ参考2つを掲載
- 提出締切を最低2週間先に設定
- 送付先は5社以内
- 提出締切から4週間以内に意思決定締切を設定
よくある質問(FAQ)
RFPは何社に送ればよいですか? 3〜5社が適切です。3社未満は選択肢を狭め、5社超は返答品質が下がります。優れた制作会社は「15社のうち1社」と察知すると優先度を下げます。
予算は最初から共有すべきですか? レンジで共有してください。予算を伏せると、同じブリーフに対して4〜5倍の幅の見積が返ってきます。「400万〜800万円」のようなレンジを示せば、制作会社は実制約に合わせて設計できます。上限ではなく「幅」として伝えれば、優良な会社はゴールに合わせた提案をしてきます。
ブランドアセットがまだない場合は? 正直にそう書きます。ブランド構築から請ける会社もあれば、確定済みブランドのみ実装する会社もあります。事実を書くだけで、候補が正しく絞り込まれます。
シードのマーケティングサイトはWebflowとフルスクラッチどちらが正解? 特別な理由がない限り、まず Webflow(または STUDIO / Framer)が既定です。出荷スピード、運用負荷の低さ、非エンジニアのマーケターが扱える CMS。SEOスケール、A/Bテスト基盤、PMM連携が要求されるフェーズで初めてフルスクラッチ(Astro / Next.js)に移行します。
返答期間は何週間が適切? 2〜3週間。1週間ではテンプレ提案しか返ってこず、自滅的なフィルターになります。
シリーズAのサイト刷新の妥当な予算は? 6〜10ページ+CMS+コンテンツ移行+ローンチ後1ヶ月サポートで、400万〜1,200万円が一般的なレンジ。これを超える場合はブランド刷新や複雑な連携を含むことが多く、下回る場合は見えやすいスコープ削減になりがちです。
最大のレッドフラグはどれですか? 契約書におけるIP・ソースコード所有権の曖昧さです。「成果物・ソースコードはすべて最終支払い時にクライアントへ譲渡、Work-for-Hire」以外の文言は、書き直しを要請してください。応じない場合は、別の会社へ。

大阪・心斎橋発。記憶に残るWeb体験を。


